2015年10月22日(木)、清水窪小学校6年生の児童34名が地球生命研究所を見学にいらっしゃいました。
地球深部科学のラボマネージャーである新名良介特任助教より「地球のなかはどうなっているの?」というタイトルの講義を受けました
新名先生が今考えられている地球の内部構造のイラストを見せながら地殻・マントル・内核は固体で外核が液体と説明すると「マグマ溜りはどこですか?」と質問が上がりました。
新名先生が「マグマ溜りはイラストでは1mmの深さにあるので、拡大して見てみましょう。」と説明すると、児童らは地球の内部がマグマでいっぱいになっているイメージを持っていたようで、教室からは驚きの声が上がりました。
地球の内部構造を説明する新名先生
その後、新名先生が「マントルを構成しているのはかんらん岩です」と実物のかんらん岩を見せながら説明すると、児童から「マントルにあるはずのかんらん岩がどうして今地上にあるのですか?」と質問が上がりました。新名先生は、対流しているマントルに乗って地表に現れると説明しました。児童らの質問が鋭く高度な内容だったため、新名先生とアシスタントの学生たちからは関心の声が上がりました。
石榴石かんらん岩を真剣に観察する児童
その後、毎年好評の「圧力を加えて冷やさずに水を氷にする」という実験を行いました。
水が氷になる瞬間を見守る児童ら
水が凍った瞬間はハッキリと変化するため、児童らは「すごい!すごい!」と声を上げ、喜んだ様子でした。
今年で3回目となる清水窪小学校のELSI見学ですが、授業後のアンケートの「地球生命研究所のことは知っていましたか?」という質問で「よく知っている」「聞いたことがある」と約6割の児童が回答しました。
今回の研究所見学では小学生との交流を通じ、ELSIの研究を発信することが出来ました。また、周辺地域へ向けたアウトリーチ活動による地球生命研究所の認知度向上を実感できました。