2015年10月17日、地球生命研究所 新棟ELSI-1 (石川台7号館)にて日本惑星科学会一般向けアウトリーチイベント「プラフェス 2015 in ELSI」を開催しました。
新棟ホールでは、ELSIの玄田英典准教授の司会で、東京工業大学 臼井寛裕助教と東京大学 関根康人准教授によるトークショー「火星と氷衛星」が行われました。
左から臼井寛裕助教、関根康人准教授、玄田英典准教授
液体の水の存在が示唆されて注目を集めている火星の研究者である臼井助教と、木星の衛星エンケラダスなどの氷衛星を研究対象としている関根准教授が、それぞれの研究手法や今後の展望などを語りました。さらに2人は米国のNASAに在席経験があったため、どのような流れでNASAで働くことになったかなど、体験した2人ならではのエピソードを交えながら話しました。若手惑星科学者としてメディアなどでも注目を集める研究者ということで、トークショー後も2人の周りには直接質問をするお客様で列ができていました。
新棟ギャラリーでは、若手研究者と1対1で自由に会話を楽しむことが出来る「レンタルはかせ」とスマートフォンアプリ「LINE」のスタンプ作りワークショップが行われました。
「レンタルはかせ」コーナーでは、系外惑星の捜し方、大陸移動説など科学的な質問から大岡山周辺の美味しいラーメン屋さんについてなど気軽な質問に博士らが回答しました。
スノーボールアース時代の生き物について説明する関根康人准教授
「LINEスタンプ作りワークショップ」コーナーでは、2歳前後の小さなお子様から大人の方までが幅広く参加し、架空の惑星にいる生命体のイラストを思い思いに描きました。
集まったイラストは年内にLINEスタンプとして、参加者の方に配布予定です
3時間という短い開催時間でしたが、多くのお客様にご来場いただき最新の研究成果の発表、若手研究者と一般の方の交流、小さなお子様へのサイエンスに対する興味喚起といった本アウトリーチイベントのねらいを達成することができました。
地球生命研究所では、今後も積極的にアウトリーチイベントを行う予定です。