2016年1月10日、日本科学未来館 未来館ホールにおいて東京工業大学地球生命研究所(ELSI)と東京大学カブリ数物連携宇宙研究機構(Kavli IPMU)との合同一般講演会を初開催いたします。
宇宙・地球・生命..その起こりはどのようなものだったのでしょう。私たちは歴史のなかで、たえずこの問いに向き合ってきました。
本講演会では宇宙・地球・生命の起源について、今どこまで解き明かされているかその最先端のサイエンスをわかりやすくお話しするとともに、起源を問うとはどういうことなのかという根源的な話題について、サイエンティストと哲学者が対話します。
年初です。昨年といわず起源を振り返ってみませんか?
概要
日 時: 2016年1月10日(日)13:00~16:30 (開場12:30)
会 場: 日本科学未来館 未来館ホール(お台場)
〒135-0064 東京都江東区 青海2-3-6
新交通ゆりかもめ 「船の科学館駅」下車、徒歩約5分/「テレコムセンター駅」下車、徒歩約4分
東京臨海高速鉄道りんかい線 「東京テレポート駅」下車、徒歩約15分
主 催: 東京工業大学地球生命研究所・東京大学国際高等研究所カブリ数物連携宇宙研究機構
対 象: 高校生以上
参加費: 無料
定 員: 300名
応募多数の場合は抽選となります。
●抽選は中高生,初回参加者,既参加者の枠を設け、各枠内で行います。
●抽選の結果は、当選,キャンセル待ち,落選のいずれかをお知らせいたします。
●キャンセル待ちでお知らせした方には、当日のキャンセル待ちをご案内いたします。
申 込: 応募フォーム (締め切り:2015/12/27)
通 知: 決定の通知は12月28日にご連絡いたします。
プログラム
13:00-13:40
講演1: 宇宙の起源と星の誕生
講師:村山 斉 (東京大学 カブリ数物連携宇宙研究機構長)
専門:素粒子理論
138億年前に始まった宇宙。ビッグバンは今でも「見る」ことができるのです。私たちを作る材料である原子は、実は星で作られました。私たちは「星のかけら」なのです。では、星はどうやって生まれたのか。星を作ったのは暗黒物質、まだ誰もあったことのない「生き別れのお母さん」です。そして暗黒物質が集まって星を作れたのは「インフレーション」。原子1個よりもはるかに小さかった宇宙を引き延ばし、同時に暗黒物質が集まれる「種」をつくった「お父さん」。私たちの起源に迫る旅に出ましょう。
13:45~14:25
講演2: 地球の起源と生命の誕生
講師:廣瀬 敬 (東京工業大学 地球生命研究所長)
専門:高圧地球科学
地球を覆っていたマグマの海が冷え固まったのはおよそ45億年前、これが地球の出発点と言えるでしょう。一方、地球上に残された最古の岩石はおよそ40億年前のものです。そして、この間に生命が生まれた可能性が高いのです。
岩石記録として残されていないこの時代、地球表層はどのような環境だったのか?その中で生命誕生につながる化学反応がどのように進行したのか?どのような化学反応が鍵だったのか?
講演ではこれらの謎に迫る最新の研究成果をわかりやすく紹介します。
14:45~15:25
講演3: 科学と人間観の系譜
講師:梶谷 真司 (東京大学 共生のための国際哲学研究センター長)
専門:哲学・比較文化
私たちはどこから来たのか?この世界はどうやってできたのか?
時に宗教として、時に科学として私たちは歴史のなかで、たえずこの問いに向き合ってきました。それは宇宙や生命、人類の起源を探ることであり、国家や民族、集団や個人の由来を問うことでした。
善か悪か、価値ある存在かとるに足らない存在か――私たちの存在の起源は、現在の私たちにどのようにつながり、またいかなる未来へとつながっていくのでしょう。本講演ではこのような起源への問いと人間観との関係について考えてみます。
15:30~16:00
鼎談: 起源を問うとはどういうことか
モデレーター:梶谷 真司
16:00~16:30
講師を囲んでティータイム