世界トップレベルの掘削能力を誇る地球掘削船「ちきゅう」では海底下7kmまで掘ることができます。 しかし、地球の半径は約6400kmあるため、地球内部を調べるためには掘る以外の方法が必要です。そこでELSIではダイアモンドアンビルセルという装置を用いた高圧高温実験を行い、地球のどの深さではどういった構造なのか、どういう物質でできているかを再現し調べています。地球の圧力は約364万気圧、温度は5500℃という超高圧高温状態ですが、ELSIの廣瀬敬所長は世界で初めてその環境を作りだすことに成功しました。その結果、地球の中心部の物質は、鉄の原子同士が高密度で結合する「六方最密充填」と呼ばれる構造であることを突き止めました。

残念ながら私たち人間と同じヒトはいません。しかし地下約4000ｍという100℃超の高温環境に住む微生物の存在が確認されています。

水に圧力を加えると温度を下げなくても氷になりますが、同じようにどのような液体でも圧力を加えることで固体にすることができます！