2015年1月30日(金)、清水窪小学校6年生の児童18名が地球生命研究所を見学にいらっしゃいました。まず、本日の講師である舘野 繁彦助教より「地球の中はどうなっているのか」というタイトルの講義を受けました。舘野先生が新聞やテレビで話題になっている「小笠原諸島西之島」を例に出し説明をすると、皆さんとても興味を持って講義を聞いていました。
その後、講義の中に登場した大きなかんらん岩を持ち上げたり、実際に研究室で使用されている「ダイヤモンドアンビルセル」を手にして、中のダイヤモンドの様子を確認しました。そしていよいよ去年の見学でも大好評だった「常温化で水を氷にする」という実験です。この実験はダイヤモンドアンビルセルを使用し、水に圧力を加え氷を作るのですが、舘野先生が面白おかしく説明をしてくださるので、氷が出来た瞬間には拍手や歓声が上がり、意図せず消えてしまった瞬間には笑い声が響きました。
実験装置のネジを回して圧力を調節する体験では、体験を希望する手がたくさん上がりました。ダイヤモンドアンビルセルを使用し、世界で初めて超高圧を再現した舘野先生と一緒に体験する実験はとても人気でした。地球の内部の構造を知るためには、掘削船などで直接地球を掘るだけでなく、今回清水窪小学校の児童のみなさんが手にした「ダイヤモンドアンビルセル」を使って実験室で疑似地球を作り出すような研究や、最先端のスーパーコンピュータを使う大規模シミュレーションまで多岐に渡ります。今回の研究所見学では小学生との交流を通じ、ELSIの研究を発信し、また研究についてのご意見をいただく機会となりました。