2018年1月9日(火)第6回東京工業大学 地球生命研究所 国際シンポジウムにて一般向け講演会を開催いたします。
■講演 1
タイトル:危険な宇宙 奇妙な太陽系外惑星の発見ツアー
講師: エリザベス・タスカー (国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構)
■講演 2
タイトル:ここまで分かった「はやぶさ」での科学、ただいま進行中「はやぶさ2」
講師: 圦本尚義 (北海道大学)
概要
プログラム
【講演 1】
タイトル:危険な宇宙 奇妙な太陽系外惑星の発見ツアー
講師: エリザベス・タスカー (国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構)
太陽近傍の恒星のまわりには、木星サイズの巨大な惑星が、水星よりも近い軌道を回っている例があります。スターウォーズのタトゥイーンの世界のように、多くの太陽の周りを回る惑星系もあり、一方で中心星を持たず宇宙空間を漂っている孤独な惑星もあります。SFの世界でも考えられなかったこのような奇妙な惑星の中に、人類が生存可能な惑星があるかどうか見てみましょう。
プロフィール
JAXA宇宙科学研究所准教授、及び東京工業大学地球生命研究所(ELSI)に所属。専門は星と惑星の形成。コンピューターシミュレーションを使って星や惑星の進化を観察し、さらに莫大なデータセットの中からパターンを追求。熱心なサイエンスコミュニケーターでもあり、定期的にマスメディアへ太陽系外惑星について執筆しています。昨年の秋に出版した'The Planet Factory'は、多くの人々に読まれています。
【講演 2】
タイトル:ここまで分かった「はやぶさ」での科学、ただいま進行中「はやぶさ2」
講師: 圦本尚義 (北海道大学)
小惑星探査機はやぶさは小惑星のサンプルを世界で初めて地球に持ち帰ることに成功しました。この小惑星イトカワサンプルは、現在、世界中の科学者に配布され、新しい結果が続々と科学専門誌に出版されています。今回、その新しい成果を皆さんに紹介します。また、もうすぐ小惑星リュウグウに到着するはやぶさ2の近況を紹介します。
プロフィール
和歌山県日高川町出身。筑波大学で理学博士を取得し,筑波大学 助手,東京工業大学 助教授を経て,2005年より北海道大学大学院理学研究院 教授,2016年よりJAXA宇宙研究所地球外物質研究グループ長を兼任。地球外物質を分析する新しい研究手法を開発し,太陽系の起源と進化を読み解くことに興味を持っている。好きなことは,ぼーっと彷徨くこと。この前もニュージーランドで満天の星空を見上げ彷徨いてたら,突然地面が消え慌てた。