2015年1月13日、地球生命研究所(ELSI)は東京工業大学大岡山キャンパスの蔵前会館くらまえホールにおいて一般講演会「宇宙に生命はいるのか(Life in the Universe)」を開催いたします。
生命はいつどこで誕生したのでしょうか?その人類の根源的な謎の解明を目指し、ELSIでは「地球科学」「生命科学」、さらには初期地球を知るうえで欠かせない「惑星科学」といった幅広い分野の研究を行っています。
また生命が生まれそれを育んだ初期地球の研究は、地球外の惑星における生命の可能性の探究にも繋がります。
今回の講演会では、日々進化しているロボット探索技術、望遠鏡技術、スーパーコンピュータなどを駆使した研究や地球外生命体の可能性についてをELSI井田茂副所長とNASAアストロバイオロジープログラムディレクターMary Voytekさんが最先端の研究成果を交えながらお話しします。
また、当日は質疑応答時間も設けてありますので、多くの皆様のご来場をお待ちしています。
【日時】
2015年1月13日(火) 18時半~20時 (開場18時)
【場所】
東工大蔵前会館くらまえホール(MAP)
【講演者】
Mary Voytek (NASAアストロバイオロジープログラム ディレクター)
【タイトル】地球生命は宇宙でありふれた存在なのか
井田 茂 (地球生命研究所 副所長)
【タイトル】コンピュータ・シミュレーションと月の形成
【概要】月は地球に最も近い天体であり、地球の潮の満ち引きを引き起こしていることから、月の影響を実感できると思う。月の存在は、地球で生命が誕生・進化に大きな影響を与えてきた。
また、地球ではプレートテクトニクスによって、誕生当時の様子は消し去られているが、内部活動がすぐに止まった月では誕生以来の歴史が表面に刻まれている。
月でおこったことは、地球でもおこった可能性が高いので、月は地球誕生の秘密を保持しているはずだ。一方で、その月の形成過程はまだ未解決な部分が多い。
激論の末にジャイアントインパクト説が、月形成の標準モデルとなって久しいが、実は、最近、そのジャイアントインパクト説を揺るがすデータが出てきている。
講演では最新の学術論争も含めて、月の誕生、月が地球そして地球生命に与えた影響についてまとめて、さらには発見が続く太陽系外の地球型惑星が生命居住可能になるための衛星条件にまで話を及ぼしたいと思う。
【その他】
日英同時通訳・入場自由・参加費無料