ELSIのPIである私の夫John Hernlundと私は、8月からELSIで勤務を始めて初めての休暇を使って先週戻ってきた。東京工業大学では3日間の夏休みがもらえるが、9月までに使わないと権利が失効するのだ。そういうことなら...ということで、私たちは休暇をもらった。
冒険は東京駅から始まった。まずは新幹線に乗る前においしい寿司、酒、サラダ、サンドイッチ、コーヒーを買った。1時間15分の旅はお酒と寿司なしには長すぎる。私たちが下りたのは山峡の中で一番大きい町、上田というところだ。寺社や温泉、美しい景色が楽しめる。私たちはローカル列車に乗り換えて、農家の裏の、刈られた稲が干されている水田の間を進んだ。終点には山の中にひっそりとたたずむ落ち着く場所、別所温泉がある。私たちが泊まる旅館のオーナーが待っていて、車で送迎してくれた。旅館の部屋では13か月の娘Camillaが新しい環境を探検している間、私たちは素敵な懐石料理を堪能した。娘は畳の上を歩いているうちに、歩き方がうまくなった。次の日は地獄谷野猿公苑まで行き、有名なスノーモンキーを見た。この界隈は文字通りサルで覆われている。サルの赤ちゃんが足元を走り回るので、踏みつぶさないように気を付けなければいけない。私たちはまた旅館に戻って懐石ディナーを味わった。
旅館/温泉に泊まるときのヒントを少し紹介する。旅館の規模はいろいろで、歴史的なものから近代的なものまである。私たちは小さくて歴史的な旅館が気に入っている。懐石ディナーは部屋でいただくことができ、丁寧に調理されたり、飾り付けられたりした食事が小さな器に入り、いくつも運ばれてくる。懐石は最高だ。新しいフレーバーと舌ざわりを楽しめ、食の芸術をすべての感覚で楽しめる。ディナーの後に温泉に入っていると、彼らはテーブルを片付けて布団を敷いてくれる。朝には逆に布団を片付けてテーブルを出してくれる。なんと、温泉と部屋を行き来できるように、旅館内で歩き回れる浴衣(服とベルト)を用意してくれる(温泉でのエチケットはそれだけでブログのタイトルになるが、これについては後ほど)。
次の日は別所温泉から松本に移り、日本の寺院の中でも由緒ある長野の善光寺を訪問した。その地下道(お戒壇めぐり)は完全に静かで暗かった。右手を壁につけていないと方向感覚を失う。死の静寂と暗闇を表しているそうだ。今までにない、驚きの経験だった。
松本では浅間温泉という旅館街に泊まった(注:私たちが休暇をとったのは秋分の日だった。アメリカでは普通の日なので、あまり深く考えていなかった。ところが日本では重要な休日だった。土曜の夜、旅館もホテルもすべて満室だった。それに私たちは松本駅に着くのが遅かったので、日曜日には荷物を預けるコインロッカーも空いていなかった。Sayaka Sugimotoのヘルプのおかげで、なんとかホテルを見つけることができた。彼女は私の横でGoogleマップを使い、地図上の旅館にかたっぱしから電話をかけて日本間が空いている旅館を探してくれた。皆さんも気を付けるように。)私たちは松本に魅了された。この町はアーティスティックで若いエネルギーに溢れている。もちろん松本城も素晴らしい。
日本でのユニークな体験を楽しめる旅館で時間を過ごした私たちは、ELSIも旅館並みのおもてなしを探求するべきだという考えに至った。私の目から見ると、旅館のおもてなしの根底にあるのは詳細に注目することであり、お客様のニーズを予期することである。そしてお客様に対して誠実で、温かい挨拶をかけ、元気と刺激を与える。ここ数年間ELSIを訪問したお客様は数えきれない。私のゴールは訪問してくれたお客様に、スムーズな移動と知的な刺激を与えることである。高い目標だが、協力し、目標と責任を共有し合えば、世界で一番訪問したい場所にできる。